脱毛症の種類について

最終更新日 2024年4月2日

1)脱毛症の原因や症状について

脱毛症というと、男性の薄毛を思い浮かべるケースが多いと思いますが、男性の薄毛だけではなく薄毛には様々な種類があり、それぞれ原因も異なります。

当然治療方法も異なるため、脱毛症の疑いがある場合には自分がどんな症状なのかをきちんと把握して、それに合った治療を行うことが大切です。

男性と女性では、それぞれなりやすい脱毛症が異なります。

男性の場合特に多いのがAGAが挙げられます。

男性型とも言われるこの症状は、進行性の脱毛する症状です。

思春期以降に発症するのが特徴で、髪の生え際か頭頂部、あるいは両方から薄くなっていきます。

原因は男性ホルモンであるジヒドロテストステロンで、ヘアサイクルを乱すことによって薄毛を発症させます。

脂漏性も男性に多い症状です。

皮脂が過剰分泌されることによって頭皮が炎症し、それに伴って髪の毛が抜けていきます。

原因は、ホルモンバランスの乱れや食生活・生活習慣の乱れ、間違ったヘアケアなどによって引き起こされます。

円形脱毛症は、突然髪の毛が円形または帯状に抜ける自己免疫疾患の一種です。

自分の毛根を敵とみなしてリンパ球が毛根を攻撃することによって起こるとされており、原因がわかっていないのが現状となっています。

 

2)女性の脱毛の症状とは

女性の場合、髪の毛の分け目が透けて見えるようになるなどの髪の毛全体が薄くなっていくのが特徴です。

びまん性は、女性の脱毛の症状では特に多い症状になります。

加齢による女性ホルモンの働きの変化やストレス、過度のダイエットなどいろいろな原因によって引き起こされます。

男性と同じく脂漏性でも引き起こされます。

頭皮環境が悪化することで炎症し、脱毛が起こります。

これもホルモンバランスの乱れや間違ったヘアケアなどによって症状が現れます。

髪の長い女性に多いのが牽引性と呼ばれる脱毛です。

髪の毛強く引っ張って結ぶことが長期間続くと、頭皮に負担がかかって抜け毛が増えていきます。

産後に起こるのが分娩後と呼ばれる脱毛になります。

産後はどうしても女性ホルモンのバランスは変化していき、その影響で毛髪が休止期に入り抜け毛が増えます。

一時的なものですので、産後一年程度で元に戻ります。

 

3)シャンプーが原因になることも・・・

ひこう性は、シャンプーのし過ぎや肌に合わないシャンプーが原因です。

フケが増えることによって毛穴が詰まり、髪の毛が成長しなくなることによって薄くなります。

円形脱毛は男性だけではなく、女性にも起こる可能性があります。

気になるのが、それぞれの脱毛症への対策だと思います。

AGAの場合は、男性ホルモンか遺伝が原因のため自分でケアするというのは難しいのが現状です。

そのため改善するためにはクリニックでの治療が有効です。

クリニックでの治療は基本的には投薬治療が一般的です。

男性ホルモンを抑制する効果のある薬や、血行を良くすることで発毛を促す薬などを利用して治療していきます。

また、その補助治療としては発毛に有効な成分を直接頭皮に注入することで発毛を促すことのできる注入治療が行われます。

それでも改善しない場合には、自毛植毛という手段もあります。

 

4)治療薬を使うことで発毛促進できる

女性に多いびまん性も薬によって治療することができます。

治療薬を使うことで発毛促進をしたり、脱毛を抑制する効果を期待することができます。

女性の治療薬の場合髪の生成に必要なアミノ酸やタンパク質なども含まれており、副作用が少なく安全性が高いため安心して利用することが可能です。

様々な治療方法がありますが、男女ともに脱毛症に対してできることもあります。

まず重要なのが生活習慣を整えるということです。

男性も女性もホルモンバランスの影響によって、抜け毛などが増えていきます。

健康な髪を作るのは健康な頭皮ですので、ホルモンバランスを整えて代謝をきちんと促すことが発毛へとつながります。

また、食事にも気をつけます。

髪の毛はタンパク質ができているため、摂取した栄養が髪の毛に反映されます。

 

5)睡眠をきちんと摂るということも重要

脂質や糖質の多い食事は頭皮環境を悪化させて薄毛につながります。

髪の毛に良いとされる海藻や緑黄色野菜を取り入れるだけではなく、髪の毛の材料となるタンパク質や亜鉛などを含んだ卵やサーモン、牡蠣などの食材もしっかりバランスよく取り入れていくことがオススメです。

睡眠をきちんと摂るということも重要です。

質の良い睡眠をとることで成長ホルモンがスムーズに出て、新陳代謝を整えて髪の毛も育毛することができます。

そのほか、シャンプーなどのヘアケアを見直すことも重要です。

市販のシャンプーは洗浄力が強く、髪や頭皮に必要な皮脂までも落としてしまいます。

すると頭皮の乾燥につながって頭皮環境を悪くしてしまいます。

それを避けるためにも低刺激なシャンプーを利用したり、正しいシャンプーの仕方などを意識することが大切です。

自分では改善のできない脱毛の症状もありますが、自分でケアできることも多いため、効率的に薄毛を改善するためにはセルフケアもきちんと行なっていきます。